トレポンとは?






Professional Training Weapon(略称:PTW、通称:トレポン)とは米国の軍・警察でのCQBトレーニングへの導入を前提として日本のSYSTEMA社が開発した「訓練用機器」です。
訓練時の違和感を最小限にすべく、外形寸法、重量バランス、操作方法が限りなく実銃と同一になるよう製作されています。



実銃用のアクセサリーパーツの殆どが無加工(一部要加工パーツ有)で取り付ける事が可能です。
開発コンセプトから従来のトイガンとは一線を画した製品となっております。


主な特徴① 《段違いなレスポンスを生む技術》



SYSTEMA PTWはSYSTEMA社が電動ガン向けのカスタムパーツを多数製造して得たノウハウを注ぎ込み、従来の電動ガンをベースとしたカスタムでは到達しえない射撃性能を追い求めて新設計された【Training Weapon】です。



トリガーレスポンス。特にセミオート射撃時のキレの良い撃ち味は従来の電動ガンと比較して、一線を画すものになっています。 一度SYSTEMA PTWを手に取って射撃すれば実感できるこの「性能差」を生むメカニズムについて解説します。


S.E.C.U. -SYSTEMA ELECTRONIC CONTROL UNIT-による電子制御

2004年に電動ガンとしては世界初のCPU搭載電子基板による電子制御を導入したのがSYSTEMA PTWです。



【赤外線センサーによりセクターギアの位置を検知し、ピストンを引く直前にセクターギアを停止させることでトリガーを引いてからBB弾が発射されるまでのタイムラグを限りなく短く、かつ常に一定に保つことに成功しています。



トリガーは実銃と同じトリガーストロークで設計。従来電動ガンと同じ接点スイッチ式ではなくタクトスイッチ式となり、連射時の焼き付きの心配なく常に一定の撃ち味を堪能できます。 また実銃同様、マガジンの残弾がなくなるとボルト・ストップ機能が作動し、トリガーがフリーになります。










独自のギア・システム -プラネタリーギアとヘリカルギア-



SYSTEMA PTWは実銃と同スケールの小さなロアーレシーバーの内部に、強いトルクを生みながら極限まで負担を抑える独自のギアシステムを採用しています。


ギアボックス中央に配される【プラネタリーギア機構】。
スパーギアにあたるサンギアの周りに4つのプラネタリーギア、外周はセクターギアによって構成されます。
従来ではピニオンギアからベベル、スパー、セクターの3軸のスペースが必要だったギアセットを2軸に減らすことでギアボックスの大きさを大幅に小型化することに成功しています。



ベベルとサンギアの伝達部は軸線から斜め角度の螺旋状に歯が刻まれた【ヘリカルギア】を採用。
常時一枚どうしの歯がみかみ合っている平歯ギアと比べて、ヘリカルギアは一枚当たり歯の面積が広いうえに複数枚の歯が接触して力を伝えるため、負荷が少なく、静寂性と耐久性に優れます。




これらのギアには表面のみの硬度を上げる焼き入れ調質が標準で施されており、耐摩耗性にも配慮されています。
通常の電動ガンのギアシステムとは一線を画すこのギアシステムは、非常に緻密な計算のもと実現されています。

薄型ネオジムハイトルクモーター



SYSTEMA PTWのモーターはハイレスポンスを支える強力なパワーを生みつつ、実物サイズのグリップに収納可能な小ささに設計された専用ネオジムモーターを採用しています。

初期はNiCdバッテリーが推奨バッテリーでしたが、2012年モデル以降は11.1VのLIPOバッテリーに最適化されています。 小型化が可能なLIPOバッテリーの使用により、現在では自由にストックを変更可能になっています。


D.P.L.S. -DIRECT PULL LOADING SYSTEM-

SYSTEMA PTWは従来電動ガンではBB弾をチャンバーに送り込むために必須であった[タペットプレート]を廃止。
ピストンヘッドのアイアンラバー製のОリングが給弾ノズルを直接引く《D.P.L.S.》方式を採用しています。

ピストンの前後運動とタペットプレートの前後運動が別の軸線上で発生する従来型の給弾システムに比べ、給弾のための運動が同一軸線上で行われる《D.P.L.S.》はギアシステム全体やモーターにかかる負担が軽減され、高効率な設計となっています。



また、ギアと給弾ノズルを連動させていたタペットプレートを廃したことで、[メカボックス]を《ギアボックス》と《シリンダーユニット》に分割することが可能となり、実銃同様のテイクダウン(上下レシーバーの分割)を実現しました。







■SECU電子制御による常に一定の作動。
■摩擦ロスを最小化しつつ小型化されたギアボックス。
■一軸化し効率化された給弾システム。


これらが高次元に融合することで、SYSTEMA PTW独自のスムーズかつハイレスポンスなトリガーフィーリングが実現されています。

主な特徴② <低伸弾道を生む独自のHOPシステム>




HOP-UPシステムは球体のBB弾に対して上向きの回転を与え“揚力”を発生させることで飛距離を伸ばすシステムです。
90年代初期にHOP-UPの発想が生まれてから多くのシステムが勃興し、現在では円形のチャンバーパッキンと上から突き出したホップパッキンが一体となった形状が最も一般的となりました。



この一般的なHOPシステムは飛距離を伸ばすことには特化していますが、銃口から発射されたBB弾の運動エネルギーが遠距離で低下した瞬間、回転による揚力が勝ち、着弾直前に上向きに上昇する弾道を描きがちです。



人間は飛翔体に働く重力を自然のものとして認識しています。つまり、力を無くして落下直前の物体が上方向に飛ぶことには違和感を覚え、着弾寸前に放物線を描いて自由落下していく弾道のほうが自然に感じるのです。



発射されたBB弾が揚力回転により飛距離を伸ばしつつ自然な自由落下をしながら着弾する「低伸弾道」が最も理想的な“当てやすい”弾道であるといえます。


S.A.C.S -SYSTEMA ACCURACY CONTROL SYSTEM-

SYSTEMA PTWは他のエアソフトガンとは全く異なるHOPチャンバー構造を持っています。
SYSTEMA PTWはホップパッキンがBB弾の動きに合わせて上下する独自のアジャスター方式「S.A.C.S.」を採用。
極めて弱い上方回転をBB弾に与えることで、揚力の恩恵をうけ飛距離を伸長しながらも、着弾寸前には自然な放物線を描く「低伸弾道」を実現しています。






主な特徴③ 《ユニット化されたリアルスケール外装》

トレポンの外観の特徴として、すべての寸法が、ほぼ実銃と同様のリアルサイズで製作されています。グリップは実銃同様の薄型サイズで、内部にはSYSTEMA独自設計のモーターを搭載しています。銃を扱う際、人間の手が一番触れる部分だからこそ、こだわりたい部分です。また、ガラス繊維入りの樹脂系素材を使用し、ブラスト処理の高級感あふれる仕上がりとなっております。









ガスチューブもリアルに再現。デルタリングアッセンブリー、バレルナット、アッパーのフロント部分も、インチサイズにてネジが切ってあるので、アッパーレシーバーに直接取付けるタイプのフリーフロートレールハンドガードも、無加工にて取り付けが可能です。









アウターバレル、フロントサイトポスト、ハイダー等はスチール製で、実銃並みの質感をリアルに再現。








実銃のM4/AR15は使用用途にあわせてユニットごとに組み替え可能な優れたモジュラーウエポンですが、それを模したSYSTEMA PTWも自由度の高い外観選択が可能です。



あなただけの理想の一丁を作り上げることが可能です。







SYSTEMA とは?

SYSTEMA社は1990年代初頭からエアソフトガン用カスタムパーツの製作、販売を開始した日本のメーカーです。


東京マルイ製電動ガンカスタム黎明期において、早くからオリジナルパーツの製造に着手し、「電動ガンカスタムパーツと言えばシステマ」を指すほど数多くの高精度かつ高耐久な商品を世に生み出しました。





日本にとどまらず、全世界のユーザーより圧倒的支持を受けるトイガンカスタムパーツのパイオニアです。


SYSTEMA社はパーツの単品販売にとどまらず、自社製パーツ、実物パーツを使用したコンプリート電動ガンも販売。 それまでのショップカスタム品とは比べ物にならない程の質感、剛性感、撃ち味、耐久性を実現しており、カスタムショップ、個人チューナーの目指す頂点に立ちました。 今に至る電動ガンカスタムの礎を築き、当たり前を打破し、常にチャレンジし続ける孤高のメーカー、それがSYSTEMAです。