SYSTEMA INFINITYとは?
【SYSTEMA INFINITY】は従来のSYSTEMA PTW(Professional Training Weapon。通称:トレポン)のコンセプトを継承しつつ、より高度なCPU搭載基板による電子制御で、未体験のトリガーレスポンスを実現するシステムです。
超小型ブラシレスモーター、ダブルセクターギア(DSG)、ARM型CPU搭載基板など、複雑な機構を従来SYSTEMA PTWギアボックスと全く同寸のギアボックスに集約しており、従来【SYSTEMA PTW】外装との高い互換性を有しています。
従来型の【SYSTEMA PTW】をお持ちの場合、アッパーレシーバーの一部を数ミリヤスリなどで切除するのみで【SYSTEMA INFINITY】のインストールが可能です。
【SYSTEMA PTW】同様、外形寸法、重量バランスは実銃と同様に設計され、実銃用のアクセサリーパーツも無加工(一部要加工パーツ有)で取り付ける事が可能です。
プリコック(後退保持)
2004年に電動ガンとして世界初のCPU搭載電子基板による電子制御を導入したのが日本のSYSTEMA社が開発した【SYSTEMA PTW】でした。
ピストンを引く[セクターギア]の位置を赤外線センサーで検知し、「ピストンを引く直前」で停止させることで、均質で素早いトリガーレスポンスを実現しました。
2021年に新たにSYSTEMA社が開発した【SYSTEMA INFINITY】は、より複雑な制御が可能なARM型CPUを搭載。[ブラシレスモーター]を精密にコントロールすることで、[セクターギア]を寸分の狂いなく停止させ、「プリコック=ピストンを引き切った発射寸前の状態」で保持。
トリガーを引いた瞬間にピストンが解放され、まるでシアーが落ちるような未体験のトリガーレスポンスを実現しています。
精緻な電子制御と自動学習機能
プリコック式のアイディアは【SYSTEMA INFINITY】誕生以前から存在していますが、ブラシ式モーターの電流を逆転させてブレーキをかける仕組みで実現されるケースがほとんどで、バッテリーの種類や残量、モーターのコンディション、メインスプリングの硬さなど様々な要素にピストンの停止位置が左右されてしまい、安定的にプリコック作動をさせることが困難なカスタムでした。
【SYSTEMA INFINITY】では、専用設計のギア一体型[円形ブラシレスモーター]を採用。高性能CPUと複数箇所設けられた磁気センサーで、モーターとセクターギアの停止位置を正確に把握・制御し、確実なプリコック作動を実現しています。
また、ピストン後退停止の位置調整はCPUが自動で調整してくれる[自動学習機能]が搭載されており、トレポン本体のセレクター&トリガーの操作のみで誰でも簡単に安定したプリコック動作を実現可能です。
高効率化
セクターギアにはピストンを引く歯が2組刻まれた[ダブルセクターギア(DSG)]を採用。
セクターギア1回転で2回ピストンを引けるため、従来は電動ガンをハイサイクル化する目的で使用されるギアですが、【SYSTEMA INFINITY】ではこの特徴を活かし「半分の回転でピストンを1回引ける」省エネルギーシステムとして昇華させています。
[ダブルセクターギア]というとハイサイクルで暴れ馬的で、壊れやすいというイメージが一般的となっていますが、【SYSTEMA INFINITY】では標準で
実銃同様の秒間15発のサイクルに制御されており、セミオート/フルオートともに安心して射撃可能です。
また、【SYSTEMA INFINTIY】で採用されている[ブラシレスモーター]は電気エネルギーの90パーセント以上を回転エネルギーに変換できる高効率設計となっています。
理論上、まったく同じバッテリーを使用してまったく同じ負荷がかかる場合、ブラシ式モーター&通常セクターギアの組合わせと比べて2倍以上の高効率化が可能です。
INFINITY専用インナーバレルアッセンブリー&M130シリンダーユニット
【SYSTEMA INFINITY】のギアシステムに対応する専用シリンダーユニットと、インナーバレルアッセンブリーもセットされています。
高効率で駆動するギアボックスに対し、最もコンパクトかつパワフルな組み合わせとなっています。
グリップからモーターが消える
ブラシレスモーターをギアボックスに内蔵した【SYSTEMA INFINITY】
従来、電動ガンではモーターがグリップに入っているのが当たり前でしたが、対応したロアレシーバーと組み合わせることでガスブローバックガン用グリップや各種輸入グリップなど、自由に選択することが可能になりました。
グリップは銃と射手を結ぶ最も重要な部品です。形状、グリップアングルの違いは射撃の結果にも直結します。
またグリップからモーターが消えたことで、スケルトングリップの使用や、グリップ内にバッテリーを入れストックを無くす仕様など、いままでの電動ガンでは不可能だった外観選択のアイディアも実現可能です。
こだわりの選択肢が限りなく広がります。